ロック 第18回 Elvis Presley - Jailhouse Rock
今回で1957年終わり。最後はエルヴィス。
「Jailhouse Rock」です。
邦題は、「監獄ロック」ですね。
私この曲は知ってたんですよ。ホフディランのアルバムに、カバーしたのが収録されていたので。エルヴィスの曲だってことまで知ってました。逆に言えばこの曲しかエルヴィス知りませんでした。
色んなとこでカバーされてる、ロックンロールの名曲ですよね。個人的にはロックンロールの完成形だと思っています。完成しちゃったなって。これ以上はないかなって。
歌詞もなんだかいいんです。恋の歌じゃないのがいい。なんだかドラマチックで、ミュージカルみたい。
1958年、エルヴィスはアメリカ陸軍からの徴兵指令を受けます。当時アメリカは徴兵制でした。期間は2年。1960年に満期除隊します。
有名人には、特例措置もあったみたいです。しかし、マネージャーのパーカー大佐は、エルヴィスの世間での評判を上げるためにも、敢えてそれを利用しなかった。この判断が正しかったかどうか、誰にもわかりませんよね。
結果として、この2年が大きかった、とも言われてるようです。この2年でエルヴィスは大人になってしまった。好青年になってしまった。ロックンローラーではなくなってしまった。
不在の間にも、未発表曲のレコードを発売し、人気は保っていました。
除隊後も、以前と変わらず、ヒット曲を飛ばします。
しかし、彼の楽曲は、ロックンロールではなくなっていってしまうのです。
「監獄ロック」、「ハウンド・ドッグ」を作った、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーのコンビが離れてしまったのも、大きかったのかもしれません。
そして彼の勢いがなくなっていくのと同時に、ビートルズが表舞台で大きく花開いていくことになるのです。
しかしそれは、もう少しだけ先の話。
今はまだ、もうすぐ終わりを迎える、古き良きロックンロールの時代です。
次回から、1958年に入ります。