日本文学第14回 泉鏡花 - 外科室

泉鏡花の、「外科室」です。

1895年の作品。「歌行燈」から、15年溯りました。

泉鏡花の初期の作品です。

 

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あらすじです。

 

貴船伯爵夫人は胸部切開の外科手術を受けることになったが、自らの秘めた愛を口走ることを恐れ麻酔をかけられることを拒み、手術中にメスで自らの胸を突き死んでしまう。そして手術にあたった高峰医学士も間もなく自殺してしまう。二人は9年前に躑躅満開の小石川植物園で出逢い恋に落ちていたのであった。~

 

wikiさんありがとう。

 

恋のお話です。短いです。すごく短いです。文語体で読みづらいのですが、30分もかからずに読めちゃいます。

一目ぼれを、9年間引きずり続けていたお話です。しかも男女お互いに。話したこともないのに。

 

いやそんなのあり得ます?さすがにそれはあり得なくないですか?!

そんな経験をしたことがある人が実際にいたら教えてほしい。

 

短すぎるので、9年の間に、二人にあった何かを、書いてないだけって可能性もある気がします。と、いうか、そうでないと無理がありすぎでしょうこれ。

単純に、9年前に一度だけ見た人の顔を、覚えているはずがないでしょう・・・。

それともそんな常識さえも覆すような、まさに運命の恋だったのでしょうか・・・。

 

私にはちょっと、ぶっ飛びすぎに感じられてしまいました・・・。

 

 

だって、お互いルックスだけしか見てないじゃん。

 

人間、中身が大事だと思う・・・・・・・・・。