ロック 第17回 Chuck Berry - Rock And Roll Music
チャック・ベリーちょっと久々に登場です。
1957年の「Rock And Roll Music」をご紹介します。
白人ロックンローラー続きましたが、もちろんチャック・ベリーだって頑張ってます。
この頃31歳とかかな?白人ロックンローラーたちに比べたら少しおじちゃんではありますが、その分味のある歌声聞かせてくれてる感じしますね。
ロックンロールへの愛を歌った歌詞です。やっぱりロックが一番!!って歌ってます。
タンゴ、マンボ、コンゴ、ピアノ、の韻が気持ちいい。そこがすごく好きです。
日本ではビートルズのカバーのほうが有名なようです。ビートルズのシングルで、3番目に売れたんだそうな・・・。全然知らなかった。
ちょっとキー高い。
ロックンロールというよりはもう、ロックですかね。
R&Bの要素が薄まってる感じなのかな。ピアノの存在感の違い?
いやピアノも目立ってるか。リズム隊の違いのほうが大きいのだろうか・・・。
専門的なことがわからないのがつらい。
でも、ビートルズはこの時代のロックンローラーたちを敬いつつ、自分たちの音楽に消化していった感じが垣間見える曲だなって思いました。
ジョンのシャウトが気持ちいい。
これはどっちのバージョンも好きです。
もうすぐ1957年もおしまい。
日本文学第12回 樋口一葉 - 十三夜
今回で樋口一葉は終わり。
最後は「十三夜」です。
1895年の作品です。紹介した4作品の中で、「大つごもり」だけが1894年の作品。あとの3つは1895年の作品です。
そして、1896年に、樋口一葉は24歳で、その短い人生を終えます。
晩年の1年2か月の間に、日本文学史に残る作品を執筆していることから、この期間は奇跡の14か月、と言われています。
日本近代最初の女流作家、「樋口一葉」。今回初めてちゃんと作品を読みましたが、素晴らしかった。長生きしてもっとたくさんの作品を書いてほしかったです。合掌。
あらすじです。wikiさんお願いします。
~貧しい士族斉藤主計の娘お関は、官吏原田勇に望まれて七年前に結婚したが、勇は冷酷無情なのに耐えかねてある夜、無心に眠る幼い太郎に切ない別れを告げて、これを最後と無断で実家に帰る。おりしも十三夜、いそいそと迎える両親を見て言い出しかねていたが、あやしむ父に促されて経緯を話し、離縁をと哀願する。母は娘の言い分にいきり立ち、父はそれをたしなめ、お関に因果を含め、ねんごろに説きさとす。お関もついにはすべて運命とあきらめ、力なく夫の家に帰る。その途中乗った車屋はなんと幼なじみの高坂録之助。話を聞けば、自分のために自暴自棄、妻子を捨てて落ちぶれた暮らしをしている。そのひとを今、目の前にして、万感、胸に迫る思いで、無限の悲しみを抱いたまま、彼とも別れ、帰って行く。~
報われない結婚と、恋のお話。
「お関」のお父さんは、夫に不満を持って子供を残して家出をしてしまった娘を、家に帰るように諭すわけですけど、その気持ちを思うと切なかった。お関のまだ幼い息子「太郎」のことを考えても、離縁するというの?それでいいの?と、心を鬼にして問いかけるお父さん。それを言われれば「お関」だってもちろん迷う。弟の「亥之」だって、「お関」の夫の伝手があって、今の給料もらえるようになってるんだよ?そういう現実もあるんだよ?と、これまた心を鬼にして「お関」に問いかけるお父さん。
切ない。
それを聞いて、「我慢しよう、息子のために、弟のために、両親のために、我慢しよう」と決めて、夫のもとへ帰る「お関」。
切ない。
そんで切なさのトドメとして、「初恋の人」、「録之助」が登場。あなたが結婚してしまい、私はもうすべてがどうでもよくなりました、みたいなこと言ってきます。
いや、こいつはちょっと情けなさすぎる。それはさすがに早く忘れなさいよって思っちゃう。
お前はちゃんとしろ。初恋いつまで引きずる気だ。
全く男ってのは仕方ない・・・。
若かりし頃の恋が、とても素晴らしいものに思えてしまうのは、いつの時代も同じなんだな、って思いました。
私の初恋のあの子はどこでなにしてるんでしょうか。
少しだけ気になりました。
ロック 第16回 The Everly Brothers - Wake Up Little Susie
今回は、エヴァリー・ブラザーズの、「Wake Up Little Susie」です。
今回は白人の兄弟デュオ!
初のデュオですよ。
歌詞の内容は、スージー起きてくれ!門限に間に合わないよ!!!って感じです。一緒に映画見てたらあんまりおもしろくなくて、スージーが寝ちゃったみたいです。
かわいい。
お母さんやお父さんになんて言ったらいいんだよ!!!とか言ってます。
かわいい。
イントロはなんだかとってもロックンロール。そのあとも鳴り続けるアコギはかっこいい。
ずっとハモってます。ほぼ全編。メロディーが単純ってのを差し引いても、気持ちよくハモってますよね。
ジャンルとしては、ロックンロールというより、カントリーとか、フォークって言ったほうがよさそうな。カントリーロックの走り、とも言われてるみたいですよ。
前回のバディ・ホリーに続いて、エルヴィスのラインからは外れたロックンロールスターの登場って感じで、いいですよね。
ところがですね、私の頼りにしているwikiには情報があまり載っていないのです。1950年代後半から、1960年代前半に活躍した、とは書いてあるんですが、その後については、1983年に再結成した、としか・・・・。いったん解散したのですかね。
その名の通り兄弟デュオなわけですが、兄弟って難しそうですしね。喧嘩しがち。
いずれにせよ、またもや白人ロックンロールスターの登場なわけです。しかも個性的な。
ロックンロールがどんどん進化していく時期ですね。
日本文学第11回 樋口一葉 - にごりえ
今回も樋口一葉。3回目の登場です。
暗いです。心が落ち込んでいます。
画像ちっさいな。まぁいいか。雰囲気はありますね。
今回もwikiさん頼ります。頼りっきりですもう。
~丸山福山町の銘酒屋街に住むお力。お力は客の結城朝之助を愛したが、それ以前に馴染みの客源七がいた。源七は蒲団屋を営んでいたが、お力に入れ込んだことで没落し、今は妻子ともども長屋での苦しい生活をおくっている。しかし、それでもお力への未練を断ち切れずにいた。
ある日朝之助が店にやって来た。お力は酒に酔って身の上話を始めるが、朝之助はお力に出世を望むなと言う。
一方源七は仕事もままならなくなり、家計は妻の内職に頼るばかりになっていた。そんななか、子どもがお力から高価な菓子を貰ったことをきっかけに、それを嘆く妻と諍いになり、ついに源七は妻子とも別れてしまう。お力は源七の刃によって、無理とも合意とも知らない心中の片割れとなって死ぬ。~
※当時の「銘酒屋」は、ひそかに私娼をかかえて売春していたんだそうです。
あらすじ見るともう完全にドロドロの昼ドラですよね。読んだ感じはそこまでドロドロではないです。
「源七」の妻の「お初」は、「お力」の存在は知っているので。
これはもう単純に源七がダメダメな男で、今でいうとキャバ嬢にまじで恋をしてしまって、家庭をないがしろにする話、と、言えばそうなんですけど。今のキャバ嬢と、「お力」の私娼という立場がだいぶ違うっぽいんですよね。そこまでドライではない、というか。
「お力」の気持ちが最後まで読み取れませんでした。
「朝之助」のことを好きとは言ってましたが、でも妻になれと言われると・・・、みたいなことも言ってますし。そもそも自分は普通ではない、みたいなことを言ってるみたいでしたし。すごく語弊はありそうですが、今でいうメンヘラ・・・・?
こういう女の子がモテたりするんですよね。
果たして無理心中だったのか、合意の上だったのか。樋口一葉はいつも最後を明言しませんね。
「お力」は、「源七」に、殺されても仕方ないか、少しそうなる気もしていたよ、というくらいの気持ちだったんじゃないかなぁ。
なんとなく厭世的で、少し自暴自棄な「お力」が、魅力的に見えてしまいました。
次回で樋口一葉は終わる予定です。
日本文学第10回 樋口一葉 - 大つごもり
前回に引き続いて、樋口一葉の作品です。
今回は、「大つごもり」。大晦日という意味だそうです。
最近wikiさんに頼って楽しちゃってますが、今回も頼らせていただきましょう。
あらすじです。
~18歳のお峰が山村家の奉公人となってしばらくした後、お暇がもらえたため、初音町にある伯父の家へ帰宅する。そこで病気の伯父から、高利貸しから借りた10円の期限が迫っているのでおどり(期間延長のための金銭)を払うことを頼まれ、山村家から借りる約束をする。
総領である石之助が帰ってくるが、石之助とご新造は仲が悪いため、機嫌が悪くなり、お峰はお金を借りる事ができなかった。そのため、大晦日に仕方なく引き出しから1円札2枚を盗んでしまう。
その後、大勘定(大晦日の有り金を全て封印すること)のために、お峰が2円を盗んだことが露見しそうになる。お峰は伯父に罪をかぶせないがために、もし伯父の罪にとなったら自殺をする決心をした。ところが、残った札束ごと石之助が盗っていたのであった。~
wikiさんいつもありがとう。
今回もバリバリの擬古文です。でもそこまで読みづらくはない印象。リズムよく読んでいけました。「たけくらべ」は、樋口一葉の文章に慣れていなかったのが、読みづらさの原因だったのかもしれません。
幸田露伴の「五重塔」を読んだ時と同じように、道徳の授業みたい、というのが第一印象でした。暗い話なんですが、最後には少し、救いがあるような話。「お峰」の日ごろの行いの良さが、「石之助」の行動につながったのかでしょうか。そのあたり、作者は明言せずに物語は終わります。
個人的には、「石之助」の、たまにはいいことするか、くらいの気まぐれなのかな、という印象です。これが「良い」ことなのかも、考えさせられますけどね。盗みは犯罪で、それをかばってるわけですから。
このあと「お峰」はどうしたんでしょうね。ここで自らの罪を告白しないでいたことは、彼女の今後の人生に、多大に影響すると思うんですよね。心に残ったしこりを、彼女はどう処理するんでしょう。
「石之助」の気まぐれ?を、「善行」として読んでいいのか、私にはよくわかりませんでした。
樋口一葉は、自身の貧困生活を通してこの作品を描いているそうです。貧困の描写は本当に胸が痛くなります。
今日はこの作品ともう一作品、樋口一葉の作品を読んだのですが、かなり気持ちが沈みました。
それでも次回も樋口一葉です
ロック 第15回 Buddy Holly - Peggy Sue
今回は、バディ・ホリー・アンド・ザ・クリケッツ の、「Peggy Sue」です。
1957年の作品。バディ・ホリー初登場。
チャック・ベリー、エルヴィス・プレスリー、リトル・リチャードらと並んで、ロックンロールの最初期のスターの一人に数えられてます。
でもちょっと毛色が違いますよね。いやちょっとでは済まないレベルで感じが違いませんか。もっとそこ突っ込んでいいんじゃないんですか。
メガネだし、蝶ネクタイだし。
いやそれよりも何よりも。
歌がダサくはないですか!!??
正直びっくりしました、この「ペギー・スー」を最初に聴いたときは。ダサくて。笑いましたもん。
「Pretty, pretty, pretty, pretty peggy sue.」
ですよ?
「かわいいかわいいかわいいペギー・スー!」
ですよ?
だっせぇ!!!!
※動画は短めのテレビバージョンのようで、この部分は入ってませんでした。
なのに、いやだからこそ、頭から離れないんです・・・。
これはとても悔しいんですが、一度聞くとその日は一日頭から離れてくれません。
そして聴くといつも笑顔になってしまいます。元気もらえちゃいます。
なんなのこの曲。バディ・ホリーなんなの。
ロックンロール界に紛れ込んだ異分子、バディ・ホリー。
目が離せませんね。
ロック 第14回 Eddie Cochran - Sittin' in the Balcony
ロックの回。
エディ・コクランの、「Sittin' in the Balcony」です。
1957年の作品。
白人ロックンローラーのニューフェイスがまた登場です。しかもまたイケメンですよ。
お客さんの手を握っちゃってますもん。相当ですよこの人も。
今だったら問題になりますよ。ジャニーズがこんなことしてたら大変な騒ぎでしょう?
隣のお姉さんもまんざらではなさそうな感じですし。絶対このあとなんかあっただろ、この野郎。
今でいうバラードですよねこれは。
今まで紹介した中になかったんでないかな。この時代にロックンローラーのバラード曲のヒットは珍しいのかな。
歌詞も甘々ですよ。映画そっちのけで、バルコニーでイチャイチャするみたいな感じです。歌い方もセクシーですしね。モテ男ですねこいつも。
この動画見る限りはアイドルみたいですよね。スタンダードなロックンロールっぽい曲ももちろんあるんです。歌い方は黒人よりかな。1956年に、「Skinny Jim」って曲出してるんですが、これを聴いたときは黒人のロックンローラーの曲かと思いました。
何回か前に紹介した、ジーン・ヴィンセントと仲良しだったらしいです。
いたずら仲間で、二人でまわりの大人たちを困らせたんだとか。
この頃20歳にもなってないくらいですからね。いたずら好きな不良コンビって感じでしょうか。
乙女心をくすぐりそうな設定だな。
白人ロックンローラーが少し続きそうです。