日本文学第11回 樋口一葉 - にごりえ

今回も樋口一葉。3回目の登場です。

暗いです。心が落ち込んでいます。

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画像ちっさいな。まぁいいか。雰囲気はありますね。

 

今回もwikiさん頼ります。頼りっきりですもう。

 

~丸山福山町の銘酒屋街に住むお力。お力は客の結城朝之助を愛したが、それ以前に馴染みの客源七がいた。源七は蒲団屋を営んでいたが、お力に入れ込んだことで没落し、今は妻子ともども長屋での苦しい生活をおくっている。しかし、それでもお力への未練を断ち切れずにいた。
ある日朝之助が店にやって来た。お力は酒に酔って身の上話を始めるが、朝之助はお力に出世を望むなと言う。
一方源七は仕事もままならなくなり、家計は妻の内職に頼るばかりになっていた。そんななか、子どもがお力から高価な菓子を貰ったことをきっかけに、それを嘆く妻と諍いになり、ついに源七は妻子とも別れてしまう。お力は源七の刃によって、無理とも合意とも知らない心中の片割れとなって死ぬ。~ 

 

※当時の「銘酒屋」は、ひそかに私娼をかかえて売春していたんだそうです。

 

あらすじ見るともう完全にドロドロの昼ドラですよね。読んだ感じはそこまでドロドロではないです。

「源七」の妻の「お初」は、「お力」の存在は知っているので。

 

これはもう単純に源七がダメダメな男で、今でいうとキャバ嬢にまじで恋をしてしまって、家庭をないがしろにする話、と、言えばそうなんですけど。今のキャバ嬢と、「お力」の私娼という立場がだいぶ違うっぽいんですよね。そこまでドライではない、というか。

「お力」の気持ちが最後まで読み取れませんでした。

「朝之助」のことを好きとは言ってましたが、でも妻になれと言われると・・・、みたいなことも言ってますし。そもそも自分は普通ではない、みたいなことを言ってるみたいでしたし。すごく語弊はありそうですが、今でいうメンヘラ・・・・?

こういう女の子がモテたりするんですよね。

 

果たして無理心中だったのか、合意の上だったのか。樋口一葉はいつも最後を明言しませんね。

「お力」は、「源七」に、殺されても仕方ないか、少しそうなる気もしていたよ、というくらいの気持ちだったんじゃないかなぁ。

 

なんとなく厭世的で、少し自暴自棄な「お力」が、魅力的に見えてしまいました。

 

 

次回で樋口一葉は終わる予定です。